孤独な心

家庭内での虐待の経験、身体障害、の両方を持つ人のブログ

遊戯王vrains97話感想(というかライトニングの考察)

とにかくライトニングが屑すぎた( けど見方を変えてみると、利用できるものを効率的に利用してる感じはあるよね。プレイメイカー対草薙さんとのデュエルの時に、ライトニングは草薙さんに対して、お前が負けたら弟の命は無い、というような事を言っていたわけだけど、草薙さんが負けても弟である草薙仁の意識データを消去しなかった。まあ万が一のためにとっておいたという感じ。

 

だからその辺はすごいAIっぽいんだよね。ただまあAIなのに無駄に傲慢というか、ここまで他者を見下す必要があるのか?ってぐらい傲慢。だからそこはAIっぽくなくて人間っぽいんだよね。まあその理由が、同じように生み出されたAI集団…イグニスの中で自分だけが人間と共存できないAIっていう…ある種の劣等感?なんだけど。

 

で、結局なんていうか、自分がシミュレーションをした結果でわかったんだよ。…だから、自分たちAIの世界を一時的に作って、さあこれから活動を始めていこうと思って、シミュレーションをやったときに、判明してしまった。だからライトニングとしては、まあ、人間を超えるAIとして世界を導こうと思った、その段階でもうくじかれちゃったのよね。

 

だからその絶望たるやすさまじいものであったと思う。けどそこからなんだよね。いくら数十億のシミュレーションをやってだめだったとしても、まあ良心的な人間なら、可能性を探そうとするはず。でもライトニングはそうしなかった。だからそこに弱さがあって、そこが人間性のある他のAIとかと違うんだよね。

 

そしておそらく、そういう性格というかそういうAIだからこそ人間と共存できない。…まあ、存在してはいけないAIだなと思った。

 

ライトニングのこれまでの行動は全て、人間を滅ぼしてしまう、仲間のAIとさえうまくいかない、という事実から逃避するものでしかなかった。まあ今回の草薙仁を人質に取るっていうのは最たるものだよね。だから、ライトニングによって生み出されて、その恩があるからライトニングの好きにさせてた、AIのボーマンも反旗を翻すことになった。

 

次回でライトニングがどう反応するかわからないけど、おそらく自分の非を認めず消えていくんだとは思う。ライトニングにとってこれまでの自身の行いの非を認める=自分の優秀性を否定し、劣った悪しき存在だと認める、ってことだから、絶対に非を認めるわけにはいかない。

 

まあそういうのを見てると、なんかそこら辺の毒親というか…悪しき人間?そっくりなんだよね。だからそういう意味では一番人間らしいのかもしれないと思った。AIなのにAIっぽくないし、人間というわけでもない、非常に曖昧な存在だなとライトニングを見てて思う。

 

他の部分の感想は、リボルバーがマインドクラッシュを使ったことに驚いたというのと、ウィンディ(風のイグニス)がライトニングによって人格改造されたっていうとこかな。おそらくリボルバーに負けてだいぶ負傷してその傷を癒すために浸かってた液?にそういう作用があったんだと思う。

 

長かったライトニングとの一連の争いも次回、ボーマンがライトニングを吸収することで終わりを告げるわけだけれど(イグニスすべてを統合するというボーマンの存在理由にも合ってる)、なんというか、ボーマンは人間をある程度理解して、歩み寄るところは歩み寄る、という姿勢?で確定するってことなんだよね。人間を問答無用で滅ぼすというライトニングと袂を分かつわけだから。

 

人間を理解しないライトニングが自らの欠点を補おうと更に上位のAIを作った結果、そのAIは人間を理解するAIになってしまった。そして生みの親であるライトニングを否定し、最後はライトニング自身が消えてしまうという皮肉な結果になってしまうというわけだけど。

 

ボーマンは最終的にどのような形で、プレイメイカーとアイ、そしてリボルバーと対峙することになるのかが来週の見どころかなと思う。