シャドウバースアンリミテッドデッキネクロマンサー編
ロイヤルとドラゴンは飛ばします。あんま強いのないしね。
ネクロマンサーアンリミテッドデッキその①ミッドレンジネクロ
昔なつかしのデッキ。STR期まではアンリミテッドで強いデッキだった。戦法は、まあ低コストで強いフォロワーを並べつつ、それらのフォロワーの攻撃力を上げる7コストのヘクターというカードでフィニッシュ、という感じである。…まあ普通のデッキである。
フォロワーのエイラなどが出てきたROGからはカードパワーの上昇についていけなくなり、それ以後長きに渡りネクロマンサークラスはアンリミテッド環境から姿を消すことになる。なおこの時からミッドレンジネクロと争っていたドラゴンクラスのデッキ、フェイスドラゴンも姿を消すこととなる。
ネクロマンサーアンリミテッドデッキその②ミントネクロ
ネクロは誓った。いつか必ず環境に返り咲いてやると。そして自分をぼこぼこにした数多のデッキに復讐してやると。その怨念は…ついに…すさまじいものを生み出すこととなる。
魂の番人 ミント 3コスト 2・2
このフォロワーが場に出たとき、自分の墓場を+20する。このフォロワーが場を離れるとき、自分の墓場を-20する。(変身した場合を除く)
自分がネクロマンスするたび、自分の墓場を+Xする。Xは、「そのネクロマンスの値」である。
長らく違う効果だったのだが、運営が、あまりにネクロマンサーがアンリミテッドで不遇なことを鑑み、能力そのものを変えた。これによりネクロマンサークラスは息を吹き返すこととなる。
場に出た時墓場枚数を一気に増やし場を去ると元に戻るという一見すると得しない効果のように思えるが、あるカードを使えば場を去るとき墓場が減る能力を消せることに、プレイヤーたちは気が付いた。
沈黙の詩 1コストスペル
カードを1枚引く。
自分のフォロワー1体は、能力すべて(攻撃力/体力はそのまま)を失う。
エンハンス 4; 自分のフォロワー1体ではなくお互いのフォロワーすべては、能力すべて(攻撃力/体力はそのまま)を失う。
これで打ち消せるのである。打ち消した後はどうするか?
死期を視るもの・グレモリー 2コスト 1・3
直接召喚 自分のターン開始時、自分の墓場が自分のデッキより多いなら、これを1枚、自分のデッキから場に出す。
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場に出たとき、自分の墓場が自分のデッキより多いなら、このバトル中、自分のリーダーは「自分のターンごとに1回、自分がネクロマンス したとき、自分の墓場を+Xして、自分のPPをX回復。
Xは「そのネクロマンス の値」である」を持つ。
リーダーはこの能力を重複して持たない。
守護
こいつを直接召喚し、ネクロマンス消費のカードを一度だけ実質0コスト0ネクロマンスで発動させるようにする。
その後どうするか?
デスタイラント 6コスト3・3
疾走
ファンファーレ ネクロマンス 20; +10/+10する
冥府への道 4コストアミュレット
自分のターン終了時、自分の墓場が30枚以上なら、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに6ダメージ。
こいつらで締める。グレモリーの効果が発動してるとデスタイラント一回目が0コストで13疾走になり、さらにもう一体出せるというのがミソである。タイラント×2か、タイラント+冥府で相手にワンキルを仕掛ける。必要コストは6である。ひたすら墓場を増やしミントの効果を起動したなと思ったら6ターン目から突如ワンキルしてくるのがこのデッキである。
デッキ構築は、これらキーパーツと、場のフォロワーを破壊したり手札のフォロワーをを墓地に送るなどの効果付きのドローカードを中心に組まれる。
ドローカードを大量に使うため意外にキーパーツを引き込むことができ、墓場の枚数もたまる。一度墓場枚数が30になってしまえばいつでもワンキルが可能となる。
デッキコンセプト上序盤の攻めを放棄しているため、アグロ(速攻)デッキには不利を取る。しっかり回った教会ビショップにはなすすべなく倒されることも多い。アグロヴァンパイアにも基本的には不利である。そのため、キーパーツ、ドローカード以外は速攻対策カードを積む。基本的にはその3種でミントネクロデッキは組まれる。
ネクロマンサークラスには低コスト除去カードが多く、回復カード(王墓の骸、レディグレイ)もそこそこあるため、同じく序盤の攻めを放棄するワンキルデッキである豪風のリノセウスと比べはるかにアグロデッキに対する耐性が高い。一撃で大量にダメージを与えてくる教会ビショップには明確に不利を取るが、構築やプレイングに気をつければアグロヴァンパイアとは微不利程度でやりあうことができる。
そして序盤の攻めさえうまくしのぎ勝負を長期戦にもつれ込ませることができればそのうち勝利できる。
ミントネクロが豪風のリノセウスなどの他のコンボワンキルデッキと明確に異なる点は、デッキの最重要コンボキーパーツであるミントと沈黙の詩そのものは直接勝利に関わるわけではないというところにある。勝負を決めるのはあくまでも墓場の枚数がたまったうえでのデスタイラント、冥府への道、である。墓場…ネクロマンス数というのはカードを使ってれば勝手に増えていくものであり、別にミントと沈黙の詩を使っていなくても長期戦にもつれ込ませ戦っていればそのうちネクロマンス数は冥府への道の起動に必要な30は無理でも、デスタイラントの起動に必要な20は確実にたまるのである。
ここがミントネクロがコンボデッキであるにも関わらずJCG等で多く使われる所以である。コンボを成功させられなくても長期戦をやってればいいのだ。
そしてひとたびネクロマンスがたまり、グレモリーの効果も発動させてしまえば、デスタイラントか冥府で勝負を決められる。デスタイラントはリノセウスと違い、攻撃力が上がったまま下がることは無いので、相手にダメージを与えられなくとも放置させられないフォロワーとして圧力をかけられ、冥府への道があれば毎ターン盤面全体に6ダメージが行くため疾走札などでなければミントネクロ側にダメージを与えることができなくなる。
つまり、リノセウスのように相手の守護がいたら勝負を決められないということがあまりない。守護でデスタイラントは止まるため抑止力にはなるが死霊の手(1コストスペル 体力1の相手のフォロワー1体を選択して、破壊する。
自分の墓場が8枚以上あるなら、体力1ではなく好きな相手のフォロワー1体を選択する。体力2以上を選択した場合、ネクロマンス 8;そのフォロワーを破壊する)を打たれれば終わりである。
基本的に、相手の序盤、中盤の猛攻をしのげば勝てるというデッキであり、その特性上勝負を長く続けるミッドレンジデッキには極めて強い。アーティファクトネメシス、超越ウィッチなどにやられていたエイラビショップ等のミッドレンジデッキに最後のとどめを刺し環境から消し去ったのはこのデッキである。というかそもそも超越ウィッチもこいつにやられてるような気がする。
盤面での勝負を捨てているデッキであるため、負けるときはあっさり負けるが、コンボパーツが揃う、または長期戦をして準備が整えば相手の盤面に何がいようと(中途半端な守護も含む)関係なくワンキルできるという点は凶悪と言って差し支えないものであり、ぶっちゃけアンリミテッド環境の認識を根底から覆したデッキの一つと言っても過言ではない。まさにミッドレンジネクロの怨念が形となりミッドレンジネクロを狩ってきたすべてのデッキに復讐するために生まれてきたようなデッキである。ミッドレンジネクロに強いエイラビショップとかカモだし。
ネクロマンサーアンリミテッドデッキその③骸ネクロ
これもなかなか壊れたデッキ。というか最新パックで壊れた。
骸の王 9コスト8・8 自分の場にカードが4枚あるなら、このフォロワーのコストは0になる。
ファンファーレ 自分の場の他のカードが4枚なら、自分の場の他のカードすべてを破壊する。
というカードを軸にするデッキである。最新パックで、2コストでとても強いフォロワーを棺桶に入れて場に出して、それがカウントダウン後に壊れたら棺桶に入れたフォロワーが出てくる、みたいな感じのカードが2種追加されて、爆発的に強くなった。それらの棺桶アミュレットを骸の王で破壊すればその棺桶に入れたフォロワーも一緒に出てくる。あっという間にすごい盤面である。それを3,4ターン目にやってくるのだから相手はたまったものでは無い。即リタイアものである。
ただ、骸の王を引き、かつ、そういった棺桶アミュレットを引かなければならず、サーチカードもないため、運によるところが大きく、安定性はあまりない。新パックが出た当初は頻繁に使われたが、今は安定性の高いミントネクロにまた戻っている印象がある。